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2017年05月17日

ロケ地だけじゃない、久留女木の棚田の”魅力”

大河ドラマ「おんな城主 直虎」のロケ地として脚光を浴びている引佐町久留女木の棚田。
日本棚田百選にも選ばれ、その景観のすばらしさに毎年訪れるカメラマンも多いそうです。
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そんな久留女木の棚田に行ってみたい、というお問合せを観光協会にもよくいただくのですが、
ご案内の際に皆様にお伝えさせていただいていることは
「久留女木の棚田は農家さんの耕作地であり、観光地ではない」ということです。

特にこれから田植に向けての準備の時期に入りますので、
農家さんの作業を妨げるようなことがないよう、くれぐれも皆さんにはお願いしています。

久留女木の棚田に訪れる方には、旧久留女木小学校の駐車場に停めていただき、
そこから歩いていただくようお願いしています。
駐車場付近には↓このような看板が出ていますので、目印にしてくださいね。
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こちらが旧久留女木小学校。
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歩いていく途中にはわかりやすい看板もあります。
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駐車場から一番近い西門。
シカやイノシシよけのフェンスを開けて進みます。
フェンスは必ず開けたら閉めて進んでくださいね。
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のんびり景色を見ながら15分ほど歩いていきます。
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古くは平安時代から続いているといわれている久留女木の棚田では、
地元の方が手作業で昔ながらの農作業を続けています。
機械が入らない一つ一つが小さな棚田のため、普通の田んぼの何倍もの労力がかかります。
棚田を歩く際は田んぼの中に入ったり、畔を歩いたりすることは絶対にしないようにお願いします。

そんな久留女木の棚田も年々耕作者が減ってしまい、耕作されない土地も増えてきてしまいました。
そんな中でも地元農家さんや外からきて耕作をしている方々が協力して久留女木竜宮小僧の会を設立し、耕作におけるルール作りをしたり、「棚田塾」を開いて耕作の指導をしたりしています。

そんな久留女木竜宮小僧の会の皆さんが、耕作されていなかったいわゆる「耕作放棄地」をよみがえらせようと復田作業をしているということで、お邪魔してきました!

復田作業の一連の流れは、耕作されていないこのような土地を
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草刈りをして、畦まわりを起こして掘っていき、
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古い畦なみを抜いて、モグラ穴などを床を叩いて締めて・・・
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新しい畦なみをあてがりつつ埋め戻して踏んで、
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その間に田んぼを起こして・・・
ロケ地だけじゃない、久留女木の棚田の”魅力”
と、本当に様々な工程を経て、やっと水を入れて耕作できる状態になっていきます。
今回はこの4枚の田んぼを復田しました!
これで耕作されていなかった土地がまたよみがえりました・・・!

「直虎が見た風景再生プロジェクト」
今久留女木竜宮小僧の会の皆さんが掲げている一大プロジェクトです。
直虎さんのいたころは、きっとこの久留女木の棚田も稲穂で埋め尽くされていただろうと・・・
そんな想いを込めて久留女木の棚田を守り続ける、
そんな素晴らしい活動をしている人たちがいるのです!
ロケ地だけじゃない、久留女木の棚田の”魅力”
こんな素晴らしい活動をしている久留女木の棚田。
古の知恵を技術を守り続ける、現代の竜宮小僧の皆さんがここにはたくさんいます。

どうか、耕作者さんの苦労を想いながら、久留女木の棚田を訪れてみてください。
”大河ドラマのロケ地”というだけではない、大切なものを感じることができると思います。

「久留女木竜宮小僧の会」では、年に数回田植えや稲刈りの体験会、収穫祭などの催しも行っています。
ご興味のある方は、ぜひ参加してみてください!
詳しくは竜宮小僧の会さんのFacebookページをご覧くださいね!

5~10月にかけては耕作者の皆さんの出入りが多くなる季節になりますので、
お出かけになる方はご注意されてくださいね。
お車はくれぐれも旧久留女木小学校に停めて歩いていただくよう、お願い致します。



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Posted by 浜名子 at 11:44 │引佐町

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